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2021/10/4
米価下落に対する緊急対策を求める要望
近年、食生活の多様化や人口減少を背景に、米の消費が長期的に減少している中、昨年来の新型コロナウイルス感染症の影響による外食需要の減少等により、主食用米の消費量が大きく減少している。令和3年産の主食用米について、需給均衡に必要とされる過去最大規模の6万7千ヘクタールの作付転換が達成される見込みとなっているが、コロナ禍の影響により、令和3年6月末の民間在庫量は219万トン、令和4年6月末の民間在庫は210万トンになるものと見込まれ、適正水準を上回る状況となっている。こうした現状を踏まえ、米生産者に仮渡しされる令和3年産米の概算金は全国的に下落しており、本県における概算金についても、銘柄によっては60㎏当たり4千円近い下落となるなど、米生産者の営農継続意欲は大きく減衰している。また、飲食業や旅行業といった分野に比べ、主食を担う米生産者に対するコロナ禍における支援は十分ではなく、今後、離農によって農地の荒廃が進行すれば、食料の生産基盤を失うだけでなく、地域そのものの衰退につながりかねない。ついては、コロナ禍という未曾有の危機の中において、米生産者と米の安定供給を守るため、より一層の米価下落対策に向け、国に対し次の事項の実施と、その財源確保を積極的に働きかけるよう要望する。1酒類販売業者等の支援と同様の制度を構築するなど、米価下落に苦しむ米生産者を支援する対策を講じること。2主食用米の需要回復・拡大のための対策を積極的に講じること。
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